半導体に関するコンサルティング企業The Linley GroupのシニアアナリストであるKevin Krewell氏は、Appleの次世代プロセッサ「A6」を搭載した「iPad 3」が登場するのは、早くても2012年6月になるだろうと述べた。
Appleは契約半導体メーカーをTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)に切り替え、28ナノメートル技術を採用する予定だという。現行の「A5」プロセッサはサムスンが製造している。
Krewell氏は「このペースなら、A6は(Qualcommの「MSM8960」と並んで)最初の28ナノメートルモバイルプロセッサの1つとなるだろう。ただし、このスケジュールでは、Appleの1年ごとのプロセッサアップグレードサイクルが崩れることになり、A6を搭載した製品が登場するのは早くても2012年6月になるだろう」と言う。
Krewell氏はまた、A6プロセッサでは「3Dスタッキングを使用することで、DRAMやフラッシュメモリが増強されたり、インターコネクトが高速化されたりするかもしれない」と述べている。
ただしKrewell氏は、半導体メーカー切り替えによるリスクについても懸念している。以前TSMCでは新技術の開発に際し、Appleのように要求の厳しい相手には受け入れられないような問題がいくつか上がっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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